土地

住んではいけない!土地の見分け方・調べ方【土砂災害編】

「土砂災害が発生しやすい土地」は命の危険があるため、住んではいけない土地の1つです。

せっかく高いお金を払って土地を買ったのに、命の危険があっては、元も子もないと思いませんか?

私は長年、地盤、地質、防災を専門に仕事をしてきたので、土砂災害の現場をたくさん見てきました。

いつも痛感することですが、被災された現場は悲惨です。

そして、いつも思うのです。自分の土地のことを、少しだけ調べておけば、土砂災害に遭遇することもなかったかと。

 

本記事では、土砂災害に遭遇しないために、自分でできる「土砂災害の発生しやすい土地」の見分け方・調べ方について、掲載いたします。

本記事は、次のような方におすすめします。

こんな方におすすめ

  • これから土地購入を検討されている方
  • 自然災害のリスクを避けたいと考えている方
  • 土地のリスクを自分で調べたい方

 

土砂災害が発生しやすい土地を避ける

土砂災害が発生しやすい土地」は命の危険があるため、住むのを避けたい土地です。

メディアが報じている通り、近年、土石流、がけくずれ、地すべりなどの土砂災害が頻発しています。土砂災害が発生すると、近くに住む人の命が危険にさらされます。

ですから、土砂災害が起こりやすい土地を避けることは、とても大切なのです。

✔命の危険がある土地≒土砂災害が起こりやすい土地

⇒避けるべき土地

 

 

土砂災害が発生しやすい土地を見分ける・調べるには

土砂災害が発生しやすい土地を、自分で見分ける・調べるためのポイントは以下のとおりです。

ポイント

・発生しやすい特徴を知る

・ハザードマップを調べる

・土砂災害の土地履歴を調べる

・第三者の意見を参考にする

・【参考】地名から推測する

ちなみに、土地の売り手から、土地のネガティブ情報を教えてもらうことは、あまり期待しないほうがよいでしょう。

土地の売り手には、良心的な方もいる一方で、エンドユーザーのことを考えない、利益追求型の売り手もいるからです。

 

基本的には自分で調べてみることが一番だと考えています。

 

【追記】2020年8月末より宅地建物取引業法施行規則の一部改正により同法が施行されています。

土地取引の際に、宅地建物取引業者が行う重要事項に、「ハザードマップ」を提示し、水害へのリスクに関する情報を伝えることが義務化されました。

 

土砂災害が発生しやすい特徴を知る

土砂災害の起こりやすさは、どこでも同じではありません。

起こりやすい土地と、起こりにくい土地があるのです。

土砂災害が発生しやすい土地には、地形・地質的な特徴があり、これを見極めることが大切です。

しかし、地形・地質を判読することは、一般の人にとっては難しいと思います。

なので、まずは次の特徴だけ、覚えておきましょう。

✔土砂災害が発生しやすい土地の特徴には・・・

・過去に災害が発生した履歴を持つ

・繰り返し災害が発生する傾向がある

 

ハザードマップを調べる

自分の土地がどういう災害の危険があるのか調べるには、「ハザードマップ」をみるとよいでしょう。

✔ハザードマップ

ハザードマップとは、日本全国の災害の起こりやすさを、地図上で示したものです。

国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」でWeb閲覧可能です。

下が、ハザードマップポータルサイトのトップページです。

 

土砂災害をクリックすると、次のような画面がでてきます。そして、画面上の🔍で住所を入力すると調べたい場所と、その周辺の土砂災害が発生しやすい場所がでてきます。

 

地図上でマウスをポイントすると、その土地がどんな危険があるか教えてくれます。

 

土砂災害とその危険度の詳細については、ページ内の「使い方」「解説凡例」などを参照してください

 

なおハザードマップは、自治体でもWeb公開されていますので、是非みてください。

検索エンジンで、自治体名(自分の住んでいる県または市)、ハザードマップと入力すると検索できます。

例えば、仙台市の場合「仙台市 ハザードマップ」でOKです。土地の災害に関する情報を得ることができます。

 

検索トップにハザードマップが表示されました。開いてみると次の画面となりました。

仙台市サイトページより

 

土砂災害の履歴を調べる

土砂災害の履歴を調べてみましょう。

土砂災害が起きやすい土地は、繰り返し発生する特徴を持つので、過去にニュースになっていたり、文献があったりします。

検索エンジンで、自分の住んでいる住所・地域名、土砂災害と入力すると調べることができます。たくさんヒットする土地ほど、災害が発生しやすい地域かもしれません。

例えば、「広島市安佐南区八木 土砂災害」で調べてみます。

私の検索エンジンでは、1番目と3番目にヒットしました。

 

第三者の意見を参考にする

第三者である専門家の意見を参考にすることも有効な手段です。

可能ならば現地を見てもらうのも、いいかもしれません。

地形学と防災、地質学に詳しい専門家が理想です。

個人的に知り合いがいるとよいのですが、いない場合は地元の地盤調査会社、地質調査会社に尋ねてみるのもよいでしょう。

デメリットとしては、人件費がかかることです。

 

【参考】地名から推測する

昔の地名には、土地の特徴を表していることがあります。

とくに土砂災害に関する地名として、次の音を含むことがあります。

【土砂崩れ・地すべり・土石流】に関する地名

アズ、アナ、クラ、クレ、クエ、カキ、カケ、ナベ、ハギ、リュウ、ジャなどなど

個人的な経験から言うと、「蛇」「龍・竜」のつく地名は、地すべり地形であったり、土石流が発生しやすい地形・地質です。

地名と土砂災害

2014年、記録的な土砂災害があった広島市安佐南区八木では、土砂崩れなどで100人以上が亡くなりました。この地域は14世紀ごろ「蛇落地(じゃらくち)」という地名だったようです。

昔は土砂崩れ・土石流を「蛇(じゃ)」と表現していたようです。ところが、16世紀中ごろには「蛇落地」ではなく、音が似た「上楽地(じょうらくち)」という字名に変化していました。

後世の住民が、縁起の悪い名前を変えてしまったとすれば、これは先人たちの地名に記した警告を消してしまったことになります。

参考 磯田史道史著『天災から日本史を読みなおす』中公新書

今でも、地名の書き換えは、よく行われています。例えば「希望が丘」「自由が丘」などです。そうなると、地名から災害を知る由がありません。

そんなときは、法務局で調べましょう。

法務局で土地の登記を調べると、過去の地名がわかりますし、地目からは、過去に「ため池」だったとか、「田んぼ」だったとか確認できます。

 

【コラム】風水と土地の意外な関係

 

古来より風水は、土地の持つ「特徴」を分析する学問でした。そして健康な生活を送るため、風と水を操りその対処法を提案する学問でした。

現代風にいえば、風水とは、「地形学、地質学、防災学、気象学および心理学を駆使し、お客様への安全・安心を提供するための学問」といえるでしょう。

自然災害が発生しやすい土地は、風水でも指摘されており「住むのに適さない土地」なのです。

メディアなどで取り上げられる風水には疑問を感じることもあります。が、少なくとも土地に関していえば、風水が示していることは大いに参考になることでしょう。

風水については、現代においても科学的根拠が示せそうなことがたくさんありますので、また別の機会に取り上げていきます。

土地と風水の関係の記事はこちら →(【風水の科学】再発見!土地と家の風水

 

まとめ

まとめ

✔命の危険がある土地≒土砂災害が起こりやすい土地

⇒避けるべき土地

土砂災害の発生しやすい土地

⇒基本的に自分で調べてみることが大切

見分け方・調べ方

・発生しやすい特徴を知る

・ハザードマップを調べる

・土砂災害の土地履歴を調べる

・第三者の意見を参考にする

・【参考】地名から推測する

土地の購入前にぜひチェックしてみてください。

最後に繰り返しますが、事前に土地のチェックをしなかったばかりに、住み始めてから後悔することが、本当によくあるのです。

その土地が、土砂災害が発生しやすい土地なのか、事前にチェックしましょう。

そして、土地の価格、利便性、環境だけでなく土砂災害リスクを考慮して、住むかどうか十分に検討してください。

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